体調の変化を実感しやすくなる40代は、健康を支える「内面からのケア」が重要な時期です。
その中で注目したいのが、体のエネルギー工場であるミトコンドリアの活性化。
ミトコンドリアの働きを高めることで、疲労感が軽減し、代謝が向上、さらに肌や髪の質まで改善が期待できます。
そのために見直すべき要素の一つが、「脂質の質」です。
細胞の活力は摂取する脂質に大きく影響を受けるため、どんな脂質を取るか、そして避けるべき脂質について理解することが大切です。
ミトコンドリアと脂質の関係
ミトコンドリアは細胞の中エネルギー(ATP)を生成する役割を担っています。
このエネルギー生産には、脂質(特に脂肪酸)が重要な燃料源として使われます。
エネルギー生産を助けるものもあれば、逆に負担をかけるものもあります。
細胞を元気にする「摂るべき脂質」
ミトコンドリアを活性化させ、細胞を元気にしていきます、以下のような良質な脂質を積極的に取り入れていきましょう。
1.オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は抗炎症作用があり、ミトコンドリアの健康をサポートします。
血流を改善、細胞膜の柔軟性に関連します。
➤主な食品:青魚(サバ、イワシ、サーモンなど)、亜麻仁油、えごま油、チアシード
2.中鎖脂肪酸(MCT)
中鎖脂肪酸は、消化吸収が早く、すぐにエネルギーとして利用される脂肪酸です。
ミトコンドリアでの代謝効率が高く、体脂肪になりにくいのが特徴です。
➤主な食品:ココナッツオイル、MCTオイル
3.一価不飽和脂肪酸
一不価飽和脂肪酸は、細胞膜の健康を保つだけでなく、体内の炎症を中心に作用します。
➤主な食品:オリーブオイル、なたね油、アボカド、ナッツ類(アーモンド、くるみなど)
避けたい「注意する脂質」
以下の脂質はミトコンドリアや細胞の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
1.トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、加工食品や揚げ物に多く含まれ、炎症や血栓など健康被害が問題となっています。
2.過剰なオメガ6脂肪酸
オメガ6脂肪酸は必要な栄養素ですが、摂取量が多すぎて体内の炎症を助長し、ミトコンドリアの負担になることがあります。
➤含まれる食品:サラダ油、コーン油、大豆油
3.酸化した脂質
古い油や加熱しすぎた油は酸化し、細胞膜のダメージとなる活性酸素を増やす原因になります。
➤注意ポイント:揚げるものを控える、古い油を使用しない
脂質を見直すための具体的な習慣
青魚を中心に食事に取り入れることで、オメガ3脂肪酸を補給できます。
スナック菓子を避け、アーモンドやチアシードなどを摂取して、自然に良質な脂質が摂れます。
脂質を変えて細胞から元気に!
ミトコンドリアを活性化するために、細胞を元気にするためには、「脂質の質」がポイントです。
良質な脂質を積極的に取り入れて、注意が必要な脂質を除去することで、内面からの健康をさらに高めることができます。